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2017年02月07日国内貴金属は軒並み値を上げ上昇↑金は上値追いとなり、パラジウムは2週間ぶりの高値に回復。

【金相場】週明け6日のNY金相場は、米欧の政局をめぐる先行き不透明感などを背景にリスク投資意欲が後退する中、逃避需要として買いを集め上伸。中心限月の4月限は1トロイオンス1232.10ドル(+11.30ドル)と、3営業日続伸し、中心終値では2016年11月10日相場以来およそ3ヵ月ぶりの高値で取引きを終了。この日の金相場は、トランプ米政権による政策運営の不透明感が強いほか、ドイツ、フランスなど欧州各国で控える選挙の先行きが読みにくくなっている事を背景に、投資家が運用リスクを避けて安全資産としての金を買う動きが活発化し堅調地合いが継続。米国株が冴えなかったほか、米早期利上げ観測後退やインフレ観測も材料視され、上値追いの展開となった。
米ワシントン州シアトルの連邦地裁は3日、トランプ大統領によるイスラム圏7カ国出身者や難民の入国禁止令について、執行の暫定的な差し止めを命令した。これに対し、司法省は4日、地裁命令の即時無効化を求めて控訴。さらに、5日にはIT企業を中心におよそ100社がこの大統領令異議を申し立てる書面を提出するなど、米国内では大統領令をめぐって混乱が拡大しており、トランプ大統領の政権運営に対して一段と不透明感が強まっている。また、今年は欧州連合(EU)主要国で国政選挙が相次ぎ予定されており、極右やポピュリスト政党が勢いづく可能性があるなど、欧州でも政局の先行きに不安が広がりつつある。3月にはオランダ総選挙、4~5月にはフランス大統領選、9月にはドイツ総選挙が予定されている。

国内の金相場は、およそ3ヶ月ぶりの高値を付けるなど堅調となった週明けのNY相場高を映して上伸。小売ベースでは1gあたり4,833円(+15円)と、先月23日相場以来およそ2週間ぶりの高値となりました。

《直近10日間の金相場価格推移(小売)》

02/07   4833円 (+15円)

02/06   4818円 (+18円)

02/03   4800円 (±0円)

02/02   4800円 (+15円)

02/01   4785円 (+23円)

01/31   4762円 (-36円)

01/30   4798円 (+30円)

01/27   4768円 (+6円)

01/26   4762円 (-52円)

01/25   4814円 (+7円)

直近10日間の金相場平均価格:4,794円/g


【パラジウム相場】週明け6日のNYパラジウム相場は、このところの安値反動や、他貴金属が年初来高値を抜いた事が好材料となり大幅上昇。中心限月の3月限は1トロイオンス774.30ドル(+25.30ドル)と、3営業日ぶりに反発し、直近高値を付けた先月24日相場以来およそ2週間ぶりの高値に戻して取引きを終了。この日のパラジウムは、売りが優った前週末までの安値反動から序盤より買いが先行した。また、金やプラチナなど他貴金属がそれぞれ年初来高値を更新するなど堅調に推移したほか、インフレ上昇観測や米国の早期利上げ観測の後退が意識され、上げ幅を拡大する展開となった。

国内のパラジウムは、このところの安値反動からNY相場が大きく反発した事を映して3営業日ぶりに反発。小売では1gあたり3,110円(+76円)と、前2営業日の下げを戻し、先月25日相場以来およそ2週間ぶりの高値となりました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》

02/07   3110円 (+76円)

02/06   3034円 (-49円)

02/03   3083円 (-22円)

02/02   3105円 (+38円)

02/01   3067円 (+27円)

01/31   3040円 (-11円)

01/28   3051円 (+76円)

01/27   2975円 (-38円)

01/26   3013円 (-210円)

01/25   3223円 (+70円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,104円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。10:55現在の金相場は1トロイオンス1234.25ドル、パラジウムは772.50ドル、為替は1$111円87銭前後の値動きで推移しております。

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