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2016年11月07日国内貴金属は銀を除いて上昇し堅調に推移↑金は小幅に値を伸ばし連日で直近高値を更新。

【金相場】週末4日のNY金相場は、米大統領選に対する不透明感から、リスク回避姿勢の強まりや、外為市場ではドルが対ユーロで下落したことに伴う割安感を背景に小反発した。中心限月の12月限は1トロイオンス1304.50ドル(+1.20ドル)と、小幅ながら値を上げて取引きを終了。この日朝方に発表された10月の米雇用統計は、景気動向を反映する非農業部門の就業者数が季節調整済みで前月比16万1000人増となった。前月の19万1000人増から伸びが鈍化し、市場予想の17万5000人増も下回ったが、8-9両月の就業者数がともに上方修正されたほか、賃金も上昇したため、12月の利上げ実施には十分な内容と受け止められたため、発表直後に金商品は乱高下した。しかし、その後は8日の米大統領選の結果を警戒した動きから、投資家のリスク回避姿勢が活発化し米国株が下落したほか、外国為替市場ではドルが対ユーロで下落したことから、ドル建てで取引される金に割安感が生じ、プラス圏での相場展開となった。 直近では重要指標である雇用統計が消化され、市場の注目は8日投開票の米大統領選の行方に集まっている。

国内の金相場は、週末のNY相場高や為替要因から小幅に上振れ上伸。小売ベースでは1gあたり4,712円(+3円)と、3営業日続伸し、連日で直近高値を上抜き、前営業日同様9月26日相場以来およそ1ヵ月半ぶりの高値更新となりました。

《直近10日間の金相場価格推移(小売)》

11/07   4712円 (+3円)

11/04   4709円 (+14円)

11/02   4695円 (+7円)

11/01   4688円 (-2円)

10/31   4690円 (+2円)

10/28   4688円 (+43円)

10/27   4645円 (-4円)

10/26   4649円 (+24円)

10/25   4625円 (+7円)

10/24   4618円 (-4円)

直近10日間の金相場平均価格:4,672円/g


【パラジウム相場】週末4日のNYパラジウム相場は、前日の売り反動や、ドル安に対する割安感から買いが強まり上昇。中心限月の12月限は1トロイオンス624.80ドル(+7.20ドル)と、反発して取引きを終了。この日のパラジウムは、売りが優った前日相場の流れを引き継いだほか、アジア株の軟調さや、ドル高が重しとなり序盤は売りが先行した。一方、発表された10月の米雇用統計を受けて為替市場・貴金属相場が大きく上下し、売り買いが交錯する展開に。一旦売りが旺盛となった後に、買い戻しが活発化し、相場は一気にプラス圏に反転した。その後、翌週の米大統領選に対する不透明感から、株式などリスク資産が売られた事でやや上値を重くするも、金やプラチナの上昇や、ドル安の加速をはやして、パラジウムもしっかりとした値動きとなった。

国内のパラジウムは、買い戻された週末のNY相場を映して上昇。小売ベースでは1gあたり2,359円(+37円)と、前営業日の下げをやや戻し、本日はプラス圏での値動きとなりました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》

11/07   2359円 (+37円)

11/04   2322円 (-59円)

11/02   2381円 (+16円)

11/01   2365円 (+16円)

10/31   2349円 (-10円)

10/28   2359円 (-6円)

10/27   2365円 (-21円)

10/26   2386円 (-17円)

10/25   2403円 (+54円)

10/24   2349円 (-32円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:2,364円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:30現在の金相場は1トロイオンス1296.80ドル、パラジウムは625.75ドル、為替は1$104円25銭前後の値動きで推移しております。

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