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2019年03月11日国内貴金属はまちまち↑↓金は3営業日ぶりに反発した一方、パラジウムはマイナス圏で推移し続落。

【金相場】週末8日のNY金相場は、低調な米雇用統計の発表を受けて買いが旺盛となり反発。中心限月の4月限は1トロイオンス1299.30ドル(+13.20ドル)と、プラス圏に転じ1300ドル圏内に戻して取引きを終了。欧州中央銀行(ECB)による利上げ先送りの決定を受け、前日の外国為替市場ではドルがユーロに対して急伸。ただ、7日夜以降はドルの売り戻しが広がったことから、ドル建ての金商品は割安感が意識されプラス圏に回復した。また、中国税関総署が8日発表した2月の貿易統計で、輸出が前年同月比20.7%減、輸入が同5.2%減と、対米摩擦や国内の景気減速を背景に大きく落ち込んだことが明らかになり、金への資金流入に弾みが付いた。加えて、この日朝方に発表された米雇用統計は、景気動向を反映する非農業部門の就業者数がわずか2万人増と、1年5カ月ぶりの小幅な伸びにとどまった。これを受け、金相場は一時心理的な節目である1300ドルを突破し、1301.30ドルまで上昇。ただ、1月の米住宅着工件数が市場予想を上回る強い内容だったため、雇用統計の悪化を手掛かりとした買いは一段落し、上げ幅をやや縮小した。

国内の金相場は、買い優勢となった週末のNY相場を映して上昇。小売ベースでは1gあたり5,052円(+20円)と、3営業日ぶりに値を上げ反発しました。

《直近10日間の金相場価格推移(小売)》

03/11  5052円 (+20円)

03/08  5032円 (-6円)

03/07  5038円 (-13円)

03/06  5051円 (+14円)

03/05  5037円 (-32円)

03/03  5069円 (-45円)

03/01  5114円 (+1円)

02/28  5113円 (-19円)

02/27  5132円 (-15円)

02/26  5147円 (+6円)

直近10日間の金相場平均価格:5,079円/g


【パラジウム相場】週末8日のNYパラジウム相場は、中国景気への先行き不安が意識されたほか、このところの高値推移に対する利確売りが出た事で売り優勢の展開に。中心限月の6月限は1トロイオンス1459.00ドル(-23.40ドル)と、続落して取引きを終了。この日は、景気の先行き不透明感から欧州株価に続き、米国株も軟調な展開となるなど市場でリスク回避ムードが広がり、パラジウムは序盤より安寄りした。また、発表された中国の貿易統計が低調な内容となった事で、同国景気への先行き不透明感が意識されたほか、週末を前にした持ち高調整や利益確定売りも出やすかった事で売りが優勢となった。

国内のパラジウムは、利確売りに押された週末のNY相場を映して軟調に推移。小売では1gあたり5,956円(-75円)と、値を下げ続落となりました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》

03/11  5956円 (-75円)

03/08  6031円 (-44円)

03/07  6075円 (+71円)

03/06  6004円 (-60円)

03/05  6064円 (-81円)

03/03  6145円 (+60円)

03/01  6085円 (+64円)

02/28  6021円 (-91円)

02/27  5132円 (-15円)

02/26  5147円 (+6円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:6,057円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:15現在の金相場は1トロイオンス1299.65ドル、パラジウムは1481.05ドル、為替は1$111円15銭前後の値動きで推移しております。

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