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2018年08月16日連休明けの国内貴金属は、NY市場の値動きを映して総じて調整地合いに↓

【金相場】15日のNY金相場は、トルコなどの新興国通貨不安などを背景としたドルの堅調地合いが重しとなり反落。中心限月の12月限は1トロイオンス1185.00ドル(-15.70ドル)と、売り優勢となりマイナス圏に転じて取引きを終了。米政府高官は14日、トルコ政府が拘束している米国人牧師を釈放しなければ、さらなる経済制裁も辞さないと警告。一方、トルコは15日、鉄鋼・アルミニウムの輸入制限への対米報復措置として、アルコールや乗用車などの総額5億3300万ドル規模の米国製品に追加関税を課したと発表。両国の関係が一段と悪化すれば、トルコの通貨安が再び進行し、他の新興国にも混乱が広がるのではないかとの不安がくすぶっていることから、ドルが「資金の逃避先」として物色され、ユーロなどに対して上伸。これを受け、ドル建てで取引される金商品は相場を圧迫され1200ドルを下抜くと売りが進行し下げ幅を拡大した。金商品は米国の利上げ拡大観測にも押されており、更なる調整も想定されている。

連休明けの国内の金相場は、休み中のNY市場の値動きや為替動向から調整地合いとなり軟調推移。小売ベースでは1gあたり4,543円(-179円)と、値を下げマイナス圏での値動きとなりました。

《直近10日間の金相場価格推移(小売)》

08/16  4543円 (-179円)

08/10  4722円 (±0円)

08/09  4722円 (-15円)

08/08  4737円 (+14円)

08/07  4723円 (-22円)

08/06  4745円 (+2円)

08/02  4773円 (-29円)

08/01  4802円 (+36円)

07/31  4766円 (-1円)

07/30  4767円 (-8円)

直近10日間の金相場平均価格:4,728円/g


【パラジウム相場】15日のNYパラジウム相場は、貿易摩擦の激化やドル高、トルコ金融危機などが重しとなり大幅反落。中心限月の9月限は1トロイオンス837.20ドル(-52.80ドル)と、中心終値では昨年7月7日相場以来およそ1年1ヵ月ぶりの安値に戻して取引きを終了。米国がトルコに対し更なる経済制裁を課す構えを示した一方、トルコ側も対米報復措置として、アルコールや乗用車などの総額5億3300万ドル規模の米国製品に追加関税を課したと発表。米国・トルコの関係悪化が深まり投資家心理が後退する中リスク回避姿勢が台頭し、パラジウムも序盤より軟調な展開となった。また、トルコ通貨リラなど一部の新興国通貨の急落に伴うリスク回避で、ドルの総合的な強さを示すインターコンチネンタル取引所(ICE)算出のドル指数は一時17年6月以来の高さまで上昇。パラジウムはドル高に圧迫されたほか、世界的な株安連鎖、世界経済の景気鈍化が意識され下げ幅を拡大した。一段安となったパラジウムは、今後の世界情勢次第では更に下方へ調整される可能性もあり、市場では今後の展開に注視している。

連休明けの国内パラジウムは、NY相場の調整安を映して大幅安。小売では1gあたり3,326円(-248円)と、昨年7月以来の安値圏に値戻す展開となりました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》

08/16  3326円 (-248円)

08/10  3574円 (±0円)

08/09  3574円 (-54円)

08/08  3628円 (+21円)

08/07  3607円 (-27円)

08/06  3634円 (-21円)

08/03  3655円 (±0円)

08/02  3655円 (-60円)

08/01  3715円 (+33円)

07/31  3682円 (+16円)

07/30  3666円 (-16円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,605円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。13:20現在の金相場は1トロイオンス1178.85ドル、パラジウムは836.10ドル、為替は1$110円80銭前後の値動きで推移しております。

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